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SONY NW-ZX300 レビュー(その4)

ZX300+各種ヘッドホン/イヤホンでの試聴感想 (ZX300というより、完全にヘッドホン/イヤホンのレビューとも言える内容ですが、そこからZX300の傾向が見えてくるのではないかと思っています)

試聴感想1

DSD(11.2MHz BD格納ファイル)

  • Dvorak Symphony No9, Vienna Philharmonic Orchestra, Istvan Kertesz, 1961 DECCA / Stereo Sound
全般

前のレビューにも書いたが、DSDの再生で曲間に小さなプチノイズが入る。
PCMの再生ではそういったことは無かった。

エージング

おそよ50時間

アンバランス

(1) SRH-940 / SHURE

主なスペック

ボリューム

  • ハイゲイン:ON
  • ボリューム:110

全体感想

  • じっくりと聴くにはこれぐらいのボリューム設定になった
  • それぞれの音の定位は分かるが音が集約された感じ(定位の幅というか範囲が狭まったような印象)になり、盛り上がる場面では音の缶詰になってしまう。
  • クリアではあるものの、まだベールをかぶっているような印象も受ける(それでも全体のバランスはよい)
  • 録音の古さもあるが、生々しさは感じない。

高音

  • 変に刺さることが無くといって篭もるわけでもない、きらびやかとまでは行かないものの、聴いていて違和感無く気持ちよく伸びる印象。

中音

  • ヴァイオリンの中音から高音にかけての響きは尖っておらず丸さがある。ただ、高音や低音から比べると少しだけ奥に引っ込んだ印象を受ける。

低音

  • 重さが適度で且つタイトで引き締まった低音になる。特に第一楽章のティンパニの強打がブーミーにならずキリッとしている点は好印象。

全体

  • どこかが突出しているわけではないため、バランスよく聴ける。高音が刺さらない点や低音がボワつかない点でさすがモニター型ヘッドホンと言える。

(2) Fidelio M1MKII / PHILIPS

主なスペック

ボリューム

  • ハイゲイン:ON
  • ボリューム:110

全体感想

  • じっくりと聴くにはこれぐらいのボリューム設定になった
  • 音圧というか、音の力強さがあり第一楽章冒頭のティンパニの強打がより強く感じる。
  • SRH-940同様に定位の幅が中央に狭まったような印象で、やはり盛り上がる場面では音の塊になってしまう。
  • SRH-940同様にクリアではあるものの、これもまたベールをかぶっているような印象を受ける(やや低音寄りのバランス)
  • 録音の古さもあるが、このヘッドホンも生々しさは感じない。

高音

  • 刺さることが無い分きらびやかさは無い。SRH-940同様に聴いていて違和感は感じない。

中音

  • SRH-940と違い引っ込むことも無くしっかりと鳴っている。

低音

  • ヘッドホンが少し低音寄りの出方をするためティンパニ以外にもチェロやコントラバスなどの低弦がしっかりと響いてくれる。(若干ボワ付く感もある)

全体

  • 低音がよく出てくれるためこの曲であれば、気持ち良く聴くことができる。モニター型というよりはリスニング型のヘッドホン。

(3) DH307-A1Bk / SATOLEX

主なスペック

ボリューム

  • ハイゲイン:ON
  • ボリューム:110

全体感想

  • じっくりと聴くにはこれぐらいのボリューム設定になった。
  • 音圧は先の2機種より弱い印象があるが、その分第一楽章冒頭のティンパニはタイトに鳴る。
  • 先の2機種と異なり定位の幅が広がったような印象で、やはり盛り上がる場面でも音の分離がいい。
  • 先の2機種より僅かにクリアではあるものの、それでもベールをかぶっているような印象がある(もちろん全体のバランスはよい)
  • 録音の古さもあるが、このヘッドホンでも生々しさは感じない。

高音

  • 僅かに刺さるが高音もそこそこ伸びる。ただ線が細い印象を受ける。そして、音源によってはシャリ付くかもしれない。

中音

  • 先の2機種の中では一番引っ込んだ印象を受ける。 試聴曲とは関係ないが女性ボーカルの曲を聴くなら、音量を上げるかハイゲインを設定した方がいいと思える。

低音

  • 先の2機種の中では低音が控えめなものの、その分タイトでベールを被っていたりボワついたりといったことが無い。

全体

  • 低音が少ないためこの曲であればソースダイレクトで聴かずイコライザーで少し持ち上げて聴いたほうがいい。 また、分離感がよいのでボリュームを上げても音がダマにならず綺麗になってくれる。
    こちらもモニター型というよりはリスニング型のヘッドホンだが、そつなくこなすタイプではなく再生する曲を選ぶヘッドホンと思える。
バランス

(1) XBA-A2 / SONY

主なスペック

ボリューム

  • ハイゲイン:OFF
  • ボリューム:110

全体感想

  • 先の3機種と比較しハイゲイン設定すると大きく鳴りすぎるため、ハイゲインオフでボリューム設定のみ合わせた。これでも少し大きいかも知れない。
  • それぞれの音の定位は分かるがこのイヤホンも音が集約された感じ(定位の幅というか範囲が狭まったような印象)になる、盛り上がる場面では音がダマになる場合もあるがなんとか聴けるレベル。
  • 先の3機種と比べるとベールを1枚剥がしたようなクリアさを感じる。ただ、全体バランスはやや低音寄りと言え且つ悪い意味ではないドンシャリ傾向がある。
  • 録音の古さもあるが、生々しさは感じない。

高音

  • 高音は僅かに刺さることもあるが気持ちよく伸びる。

中音

  • 中音から高音まで音が綺麗に響き、音も尖っている訳でもなく丸まっている訳でもない。 また、低音から中音までの押し出し感が強くティンパニや低弦から中高音のヴァイオリンまでが綺麗に繋がってくれる。 ドンシャリ傾向があるものの中音がショボいのではなく、高音低音に合うように作られている印象がある。

低音

  • 中音のところにも書いたが低音の押し出し感が強い、といってもほとんどの部分で篭ったりするわけでもなく力強くタイトに響く。 ただし「ほとんどの部分で」と書いたのは、盛り上がるような場面(高音、中音、低音が一気に鳴るクライマックスなど)で少しボワ付く箇所が あったからだ。

全体

  • クセのあるイヤホンで長時間聴くと聴き疲れするため、モニター型はもちろんのことリスニング型とも言えない。 ただ、この曲には合うというか好きな鳴り方をしてくれる。
総括

こうやってアンバランスとバランスでDSD音源を聴いた感想としては、バランスはアンバランスに比べクリアになることを実感したが、 音の分離はヘッドホン/イヤホン側の性能に依存するように感じた。

また、ここが重要になるが、DSD11.2MHzだからと言って感動するような音質に変貌する訳ではなく、元の録音がステレオ初期のものでしかないのだから、DSDであってもそれ相応の音となる。
過度な期待はしない方がよい。

バッテリ補足

先日フル充電からの再生時間について未計測としていたため、実測値を記載してみたいと思う。なお、いたわり充電なので90%が満充電となることを前提として想定値と実測値をあげてみたい。(以下の終了時とは警告音が鳴って電源が落ちる状態を指す)

  • 開始時:91.51h
  • 終了時:108.39h

聴いた曲のおおよその内訳は以下の通り(すべてソースダイレクト設定)

  • FLAC 96/24・・・約9h(バランス4.5h、アンバランス4.5h)
  • FLAC 192/24・・・約4h(バランス2h、アンバランス2h)
  • DSD 11.2MHz・・・約4h(バランス2h、アンバランス2h)

再生時間を合計すると16.88h(約17h)

再生でメインで使う形式がFLAC 96/24だとした場合、バランス/アンバランスを半々で聴くとおおよそ24.5h(いたわり充電無し)となるが、DSDの再生をすると連続再生時間は大きく下がってしまう。(FLAC 96/24の再生時間の約半分ぐらいになる)そのため、FLAC 96/24を基準に考えた場合DSD11.2MHzの再生時間は約半分になるため、上記では2倍にして再生時間の計算をすると、9h+4h+(4h×2)=21hとなる。いたわり充電の状態のため、24.5hから10%減した場合は、22.05hで約22hとなりどうやらSONYの再生時間指標と比べて大きな相違は無いと思える。

なお、SONYの指標は以下のQAに記載がある。

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